今夜、キミを独り占め。




「君となら分かり合えそうだなって思う。
俺、君には優しくできる自信あるよ」

「…………」


意味深な言葉。
“私には”って、どういうこと?

彼は優しくてかっこいいと有名なのだ、今の言葉には引っかかってならない。


「知ってる?俺の噂。
年上の女と遊んでるって」

「……あっ」


聞いたことがある。
確か真由から聞いたはずだ。


「やっぱり知ってるんだね」
「本当なんですか?」

「まあ大体あってるかな」
「寂しさを埋めるため、ですか?」


別に驚きはしない。
特にこれといった感情を抱くことはなかったけれど。

私も度々、寂しさを紛らわせたくなる衝動に駆られるから。