「光原先輩、真由に何したんですか!」
真由は確かに言った。
光原先輩が“冷たい人”だって。
もしかして被害者なのだろうかと思ってしまったけれど。
「んー、何もしてないよ?
ただ見ちゃったのかもね」
相変わらず落ち着いた様子で話し、ポイを水につける彼。
今も呑気にスーパーボールをすくい始めた。
「見たって何をですか」
「まあ心当たりはあるよって話」
「はい?」
「聞きたい?」
話が噛み合ってないような気がするけれど、光原先輩は優しく微笑んできた。
「まあ、真由が関係してるなら…」
「じゃあ条件ね」
「条件!?」
ただ真由があれほど怖がっている理由を知りたいだけだというのに。
それだけで条件だなんて、嫌な予感しかしない。



