「いつもごめんね…晴人」
私は申し訳なさそうに言った。
でも決まってこう言う。
「いいに決まってるだろ。今日は昨日の続きか?」
「うん。終わったら晴人にあげるね。」
「そうか楽しみだな。」
そう言っているのは私の恋人の晴人。
明るくて一緒にいると楽しい。なにより優しい。
暖かくてずっと一緒にいたいな。って思ってしまう。
でも無理だ。
私は余命半年の上に晴人に触れられない。
感染症なのだ。治療法が見つかっていない
ひどい病気。だから治せない。怖いって思ってしまう時だってある。だけどそのたびに晴人は来てくれて、そっと笑いかけてくれる。それだけで全部がどうでも良くなる。
ずっと一緒にいたい。