―もっと、刺激的な恋を。―

一度だけでいいから、あなたの隣に座れたらどれ程幸せだろう。

一度だけでいいから、あなたと手を繋いで歩けたらどれ程幸せだろう。

一度だけでいいから、一度だけでいいから、あなたと二人っきりの夜を過ごせたら･･･どれ程幸せなのか。

神様、一度だけでいい。
一度だけでいいから
先生から「好きだよ」って言われてみたい。


15歳のヒナは、通ってる塾のチーフ
滝澤に恋をしていた。

好きと言ってはいけない事はわかってる。

気持ちを伝えてしまえば先生はどこかへ
行ってしまう･･･そんな事は誰かに言われなくてもわかってるから
どうしても言えない。

それとね、先生
あなたは結婚もしていますよね。

ああ、もう少し先生と早く出逢えていたら
もう少し私が大人だったら
好き。って伝えることができたのに。



でも、少しワガママ言ってもいいですか？
少しだけでいい。ほんの少しだけでいいから。
目で追うだけなら許されると思うから･･･。

私の気持ち伝わりますように。


時が経っても、先生が私の事
忘れませんように。

中学最後の夏、
少し甘くて、酸っぱい、大人の恋が始まる予感･･･。