午後の講義も終わり、リュックに筆記用具を詰め込んで足早に教室を出ようとする。
「あ、園田」
担任の先生に明日の実習のことをクラスにメールしておくようにと呼び止められた。
(早く帰って寝たい…)
午後の講義を寝ないように開き続けた眼が限界を迎えて、今すぐに閉じたいと叫んでいた。
人の流れに従うままに歩いて行くと、大階段の前についた。
(大階段…)
大階段は人の多さにごった返しで、大渋滞が起きていた。
「こんな時は!!」
最後の力を振り絞って目を開き、人混みをかき分けて校舎奥にある人気の少ない階段へと向かう。
不便だからなかなか使われない穴場スポットだ。
「大階段よりはましだよね!多分」
遠回りした分、急いで帰ろうと手すりに手をかけた時だった。
「ひにゃ!」

