「おーとっ!!」
声をかけてきたのは、チームメイトの
山本 悟(ヤマモト サトル)。
「なんか最近ノリ悪いなぁ、そろそろ卒業やねんから、最後くらい野球部で仲良くしよーや。」
「さとるぅ」
いつも、私の異変に気付いてくれるのは3年間支え続けた部員だった。
いつのまにか支えられていたけど。
つい、優しい言葉をかけられて、気が緩んだ。
溢れた涙は止まらず、悟の胸を借りる形になった。
悟は黙って話を聞いて、優しく抱きしめてくれた。
「でも、龍のこと好きなんだろ?」
「好きだよ。でも、まだ2か月じゃん。無理だよ。怖いよ、悟…」
「男としての龍の立場もわかるけど、でも、お前が元気ねえと後輩たちも心配するぞ?」
明後日に迫った卒部式。明らかに元気のなくなった最近に後輩たちから心配されていたのは確かだ。
いつでも笑顔の園田さんで通っていたからなぁ。
「わかった。ありがとう。また限界来たら悟に泣きついていい?」
冗談交じりにニカッと笑った。
「当たり前だ。無理、すんなよ。」
そんなまっすぐな優しさを感じて、改めて仲間の大切さを思った。
声をかけてきたのは、チームメイトの
山本 悟(ヤマモト サトル)。
「なんか最近ノリ悪いなぁ、そろそろ卒業やねんから、最後くらい野球部で仲良くしよーや。」
「さとるぅ」
いつも、私の異変に気付いてくれるのは3年間支え続けた部員だった。
いつのまにか支えられていたけど。
つい、優しい言葉をかけられて、気が緩んだ。
溢れた涙は止まらず、悟の胸を借りる形になった。
悟は黙って話を聞いて、優しく抱きしめてくれた。
「でも、龍のこと好きなんだろ?」
「好きだよ。でも、まだ2か月じゃん。無理だよ。怖いよ、悟…」
「男としての龍の立場もわかるけど、でも、お前が元気ねえと後輩たちも心配するぞ?」
明後日に迫った卒部式。明らかに元気のなくなった最近に後輩たちから心配されていたのは確かだ。
いつでも笑顔の園田さんで通っていたからなぁ。
「わかった。ありがとう。また限界来たら悟に泣きついていい?」
冗談交じりにニカッと笑った。
「当たり前だ。無理、すんなよ。」
そんなまっすぐな優しさを感じて、改めて仲間の大切さを思った。

