半年か、、、
それだけあれば十分だ。

どんな策をこうじてやろうか。

やられっぱなし、言いなりなんぞ性にあわない。


ストレートにぶち壊すか、外堀から埋めるか、どちらにしても負けらんねぇー。


「社長、失礼します」

「なんだ?」

「来週から配属される秘書の件でお話が、、、」


あー、そういや、来るんだったな。

あいつが、、、佐野 楓が。


「問題ないだろうな?」

「はい。すべて、順調でございます。」

「引き継ぎはどうなった?」

「それも、本人には知らせず、上手く運んでおります。」

「よろしく頼む。」

「はい。それで、どこまでお伝えすればよろしいでしょうか?」

「どこまでって何がだ?」

「社長のプライベートですよ。全部さらしますか?社長直々に指名したお気に入りとも?」


「ふっ。お前くらいだな。俺と同じ土俵で渡り歩けるのは。そうだな、あいつが何か躓いたり、落ち込んだときでも、それとなく伝えてやれ。少しは軽くなるだろう。」