予想してたのと違う、、、

絶対、露出度マックスなドレスを選んでくるかと思ってたのに。

色は落ち着いたネイビーで、フレアドレスは膝丈のライン、ウエストには大きなリボンと肩から肘まではレース刺繍。

胸元も隠れて、スリットもない。

ただ、ただ上品な仕上がり。

髪はもちろんアップにして、パールのついたピンが華やかさをプラスしてる。


「いいな。似合う。」

「もっと過激なドレス想像してました。」

「そんなに見せたいの?」

「社長がそういうのを、選びそうだと思っただけですよ。」

「選ぶわけねーだろ。そんなもん。」

そうだよね。

たかが仕事のパートナーってだけで、特別なことはなにもないんだから。

モヤモヤして、がっかりしてる自分に小さく喝をいれる。

「なんで他人に見せる必要あるんだよ。」

「、、、え?」

「お前は俺のモノなんだよ」