あれ、、、ここ、、、

そうか、社長の部屋だっけ。



ベッドに腰かけて頭を起こそうと、考えを巡らせていた。


寝室のドアが静かに開けられ、部屋着のラフな社長が顔を覗かせる。


「起きたか。おはよう」

「お、おはようございます、、、」

別に恋人同士なわけでも、甘ったるい一夜を共にしたわけでもないのに、気恥ずかしいのはなんでだろう。

思わず俯いて、恥ずかしさを誤魔化そうとした。


「どうした?気分でも悪いか?」

「あ、いえ。大丈夫です。」

「そうか。朝飯食うだろ?顔洗ってこいよ」

何やら楽しそうに鼻唄を歌いながら、リビングへ戻っていった。

朝ごはん、家政婦さんでも作り置きしてるのかな。

顔を洗って、リビングに行くとエプロン姿の社長がいる。

さっきはしてたの気付かなかった。