そんなの別に平気。

社長の部屋で寝るより断然いい。

でも、そんなこと口にしたら、雷が落ちそうだから止めておく。



「兎に角、来い。」

最上階は社長の部屋と専用のラウンジ、プール、ジム、なんでも完備してるようで、、、

こんな贅沢な生活に、どっぷりと肩まで浸かってるのか。


なのに、赤提灯の常連?

いまいちよく分からない人。


部屋だって本当、無駄遣い。

キッチンなんか使うの?

社長室以上に落ち着かない。


「シャワー浴びて来い。タオルとバスローブは浴室にあるから。」

「はい。ありがとうございます」

何から何までセレブ。

住む世界が違うとはまさにこのことだ。

所詮、庶民の私には無縁の領域。

いずれは元の気楽な日常に帰る。

今だけの夢物語。