今度は社長が私をガン見してくる。

品定めでもするかのように、、、

「み、見ないで下さい。」

「お返ししてあげようかと思って。親切だろう?」

「社長って、ずいぶん意地悪な人ですね。」

「あー、そうだ。なんかあった時に困るから、名前で呼ぶ練習もしとけよ」

「な、名前って。髙鞍さん?」

「誰が名字で呼べって言った?」

「、、、まさかー、、、蒼士さん?」

「当たり前だろ。ちゃんと練習しておけよ」

満足げな顔をして立ち上がった。

帰るのか。

あー、もう23時、、、明日に響くの決定だ。

今からお風呂入って、全身マッサージして、寝るまで深夜回る。

「遅いのでお気をつけて。」

「まだ帰らないで、蒼士さんって言ってみ?」

「さっさと帰って下さい!髙鞍社長様!」

「ぷっ。本気で返すなよ。面白いから。」

あー、もう!

本当、なんで私こんな人好きだったんだろう