だけど、、、



「ごめんなさい。私は、一度あなたに失恋しました。そこから、真っ直ぐに立てるまで沢山の人に迷惑もかけて、心配もかけました。」



「それは、、、本心じゃない。あのときはそうするしか道はなかった。俺の立場上色んなしがらみが付いて回る。けど、それももうない。何があってもお前を一番に」


だからです、社長。


私は臆せず、揺るがず、決意した言葉を口にした。



「社長、あなたにはずっと社長でいて欲しいんです。ただの男になってほしくない。全社員たち、そして、私の目標で憧れのままでいてください。私は、これからも社長の専属秘書でいます。」



揺るがない決意を悟ったかのように、少しだけ寂しそうに笑って、小さな溜め息を漏らした。


「そうか、分かった。今はこのままでいてやろう」


含みを持った言い方に違和感を覚え、空かさず疑問を口にした。