自分で選んだ答え。

社長の幸せ、社長のためにって、、、。

けど、現実はそんなにいいものでもなかった。


喉のずっと奥が焼けるように痛くなる。



苦しくてたまらない。


封印したと、踏ん切りがついたと思っていたのは単なる思い込みで、蓄積された想いの塊はその存在を主張するようにいつまでも居座った。


抱えたまま仮面をかぶって生きようか。

無理やり閉じ込めるのをやめたら、少しは器用に渡り歩けるだろうか。

そんなことを悶々と巡らせながら、常時ポーカーフェイスで、社長以上の悪魔感漂う寺川さんをこっそり盗み見る。

さっきの熱烈なまでの告白をさらした人と同一人物とは思えない。


本心がまるで見えなくて、怖いとさえ感じてしまった。