『もうすぐ伺います。』

土曜の午後が、こんなに待ち遠しいとは……………。

普段の休日は、ゴルフか飲みか………仕事だ。

学校に行くようになって

医者の頃のような、急な呼び出しもない。

遊び放題だと浮かれていたが

同じような仕事の仲間達は、時間が合わずヒマな時間が増えている。

たまに誘われる予定も

合コンの数会わせ。

金持ちや地位のある男を探そうと集まる合コン程

無駄で面白くない飲み会はないんだ。

女の子は、可愛いくて好きだけど

合コンに集まる女の子は………

どうも苦手なんだよなぁ。

結局、ここのところの俺は

あまり遊ぶこともなく、誠次とつるむくらいなのだ。

その誠次も

もうすぐ婚約して、親父になるため

色々忙しそうだし。

前のような、俺の都合が通らなくなっている。

あんまり呼びつけると………

璃子が怖いし。

そんな時現れた、可愛い妹!

純粋な彼女は

合コンの女の子ともケバい夜のおねえさま達とも違って………

ホントに癒されるんだよなぁ!

一回りも離れているんだけど。

ガキじゃないし。

多分、お嬢様としてキチンと育てられたことと。

誠次に追いつきたい!

しっかりしないと!と思って生きてきたからなんだろうけど………。

一生懸命な姿が………愛しい。

『背伸びして大人にならなくても大丈夫だよ。』って言いたい。

むしろ、もう少し甘えて頼ってくれると良いんだが…………。

まぁ、甘えれないなら………甘やかすだけだ。