放課後の続き

「すみません。
職員室は、どちらでしょうか?」

車を門前で停めて、近くの女の子に声をかける。

もちろん!

夏苗ちゃんの位置を確認した上で………。




今日から俺の新しい生活が始まる。

いつもは小言の多い多岐さんも

今朝は『ハル坊っちゃん、皆さんに可愛いがってもらえるように
愛想よくするんですよ。』と

小学1年生の息子を送り出す

母親のようなコメントのみで、笑顔で送り出してくれた。

そうして、車で校門まで進み

夏苗ちゃんが俺の車を通り越したタイミングで車を降り。

近くの女の子に声をかけた。

「すみません。
職員室は、どちらでしょうか?」と。

振り向いた彼女は…………

大きなビー玉のような瞳を、目一杯開き。

俺の姿を映した。

「ウソ…………………。
…………………春人…………さん??…………………。」

ヨッシッ!!!

大成功。

ニンマリしたいのを我慢して

知らないふりで、通りすぎる。

ざっと確認した限り………

微妙な体調だ。

呼び出し決定!

なんて呼び出そうかなぁ?