キョトンとするかな。

そりゃあそうだよなぁ。

怒っていると思っていた相手からのプロポーズ。

でも、もう待てない。

「かな、幼稚園は続けていい。
好きなことをして良いから…………一緒になろう。」

益々キョトンとするかなに

二人が離れてからの経緯を聞かせた。




俺は直ぐ、かなのご両親と話し合い

かなの家に婿養子に入ることにした。

俺の親は、後継ぎもいるから煩く言わない。

甘えてフラフラしている俺が、家族を持つことに安心している程だ。

だから、かなのご両親と話し合った。

ただし、俺がお父さんの会社を継ぐことは無理なので

俺とかなの子供が育つまで、お父さんに頑張ってもらうことにした。

幸い、俺とかなの年の差があるから

お父さんはまだ若く、当分頑張れるということだった。

俺の結婚を後押ししてくれている貴文も

『婿養子に入るなら、お父さんの会社と繋がりをもってもいい』と

言ってくれている。

貴文と繋がりを持ちたい企業は、後をたたない中

貴文の側から言ってくれるのだから…………

お父さん達は、大喜びだ。

だから…………………

かなは無理をして、夢を諦める必要が無くなったんだ。

「はぁちゃん…………
ありがとう!!」

満面の笑顔を見せるかなに

俺のしてきたことは、正しかったんだと安心した。

「かな………結婚しよう。」

「はい。」

やっとかなを手に入れられる。

ヨシッ!!