「だから!!
お前の兄貴の話しだろう!!
喫茶店のマスターの。」と言う俺と…………

「俺と兄貴が…………
兄貴の会社に入ることって…………
そんなに、反対??」と聞くマスター。

「「えっ???」」

どうも、話しがかなりずれている。

「マスターの言う兄貴って…………
貴文??」

「春人さんの言う兄貴って………
ここの兄貴??」

「ちょっと冷静に話そう。」

俺の提案に、マスターも頷いた。



「それで兄貴が、単独行動かぁ……………。
すみません。」

俺の説明に、驚きながらも納得してくれた。

どうやら

マスターが勘違いした原因の一つに

貴文の悪い癖が邪魔したみたいだ。

マスター達兄弟が店を畳むのは………

貴文の会社に入るかららしい。

喫茶店のマスター…………ややこしいので『お兄ちゃん』にする。

お兄ちゃんが大切にしている彼女を守る為に

会社を継ぐ決心をしたらしい。

雑談だが………

大切な彼女と言うのが…………かなの後輩の幼稚園の先生だそうだ。

それで、マスターも一緒に会社に入って

お兄ちゃんを支えることにしたらしい。

今回また見合いの話しが出て

お兄ちゃんは、彼女を守る為に単独行動をしているようだ。

…………………と言うことは。

かなも俺に迷惑をかけずに、解決しようとしているんだろう。

理由は、分かった。

けど、俺に隠れて…………

いくら後輩の彼氏だと言っても

二人で行動するのは、気に入らない。

……………お仕置き決定だな!

「マスター………協力してくれる?」

マスターも、自分を庇う為に単独行動をしているお兄ちゃんが

気に入らないようだ。

商談成立!!

貴文に連絡を入れて

マスターのもう一人の協力者…………洋介さんと3人で

二人を懲らしめながら

今回の見合いをぶち壊すことにした。