「かな。
後少しで、天辺だからここにおいで。」

膝の上をポンと叩くと………

素直に乗ってきた。

膝の上で横抱っこして、瞳を見つめる…………。

「かな、約束しよう。
これから先、何があっても離さない。
例えかなが、俺を忘れても……
俺はかなを、決して諦めない。
だから…………
安心して自分の夢を、追いかけたらいいよ。」

「ごめんなさい。
ワガママだって分かってる。
せっかくはぁちゃんが、再び一緒にいる時間を与えてくれたのに……
ムダにして………自分勝手なことしてるって。
ホントは、短大を卒業したら
はぁちゃんの奥さんになろうって思ってたの………。
でも……………
毎日授業を受けて
色々なことを学んでいくと…………
『やってみたい!』って気持ちが、強くなってきて……………。
でもね、さっきまで………それが不安だったの。
夢を追いかけたら………
後数年、結婚出来なくなっちゃうでしょう?
この間のような女の人が出てきて………
はぁちゃんのこと、連れてっちゃうんじゃないかって思ったら
急に、怖くなってきて。
グルグル考えてたら……………」

「エッチするって言っちゃった?」

「うん。」

素直なかなが可愛いくて………

おでこにキスをした。

「不安にさせて、ごめん。
気づいてやれなくて、ごめん。
悩ませて、ごめん。
これからは…………
一緒に夢を追いかけよ。」