「そうですねぇ。
俺だったら…………エッチしちゃいますね!
婚約してるんでしょ?
だったら、問題ないじゃないですか。
不安にさせるくらいなら、やっちゃった方が
良いような気がします。
まぁ、大切で手が出せない程の恋を
したことがないから………。
そんな人が現れたら、分からないですけどね。」

「我慢したくなるような大切な人……………かぁ。
確かに……………そうなんだよなぁ。」

俺がブツブツ悩み始めたところで……………

携帯のマナーモードが、けたたましく震動した。

「ウワッ!!」

名前を確認し、マスターに断りを告げて

ドアを開けて表に出た。

相手はもちろん、かなだった。

「はぁちゃん、まだ遅くなる?
明日は、久しぶりに二人揃ってお休みだから
ビデオレンタルしてきたんだけどなぁ。」

これでホントに幼稚園の先生になれるのか?と疑いたくなる程。

甘え上手なかな。

ちょっと前まで、頑張り過ぎて困ってたんだけどな。

そうは言っても…………

甘えられて悪い気はしない。

俺だけに見せるかなの一面。

「もう少しで帰るから。
どれから見たいか、決めておいて。」

『たか』の話しは、また延長だな。

マスターに断りを言う準備をする。