「それで、兄貴って………どんな感じですか?」

「……………………………………………………………………………。
………………………………………………えっ?!
あっ!……………………………ごめん。
えっと…………………なんだっけ??
あっ、えっと……あぁ。」

「……………………………なんか、かなり悩んでるみたいですね。
俺で良かったら…………
話し……………聞きますよ。」

ホントはこの間、かなの登場で話せなかった『たか』について

ちょっとでも、伝えられたらと思っていたんだが。

出掛ける前にかなが…………

「この間話してた誕生日のことだけど…………。
6月って、北海道のラベンダー畑が綺麗なんだって。
どうせだったら、想い出に残る場所が良いなぁ!」と言ってきた。

想い出に残る場所で……………。

………………………………………………………………。

いい歳のオッサンが、何をバカなことを考えてるんだ!と

思いっきりみんなに、突っ込まれそうだが…………。

…………………………………バカなことを想像してしまう。

だって、仕方ないだろう!

ずっと大切にしてきた女の子に…………

『自分の誕生日に、初めてをあげるから…………
想い出に残る場所に、連れてって!』と言われたんだぞ。