「樹・・・。」
妻の痛みを感じながら湊は妻を抱きしめ続けた。
陸・・・。
樹はその名前を忘れたことはない。
陸を忘れたことなんてなかった。
悲しみを思い出して心が裂けそうに痛むこともあった。
そんな時は湊の手を握りながら空を見て想いを馳せていた。
樹はその名前を心で呼び続ける。
陸。助けて。・・・・と。
妻の痛みを感じながら湊は妻を抱きしめ続けた。
陸・・・。
樹はその名前を忘れたことはない。
陸を忘れたことなんてなかった。
悲しみを思い出して心が裂けそうに痛むこともあった。
そんな時は湊の手を握りながら空を見て想いを馳せていた。
樹はその名前を心で呼び続ける。
陸。助けて。・・・・と。



