「もしかして、全部チョコ?」
永遠が持っていたコンビニの大きな袋を指さしながら柚葉が聞くと永遠は満面の笑みで頷いた。
「買い占めた」
そんな永遠に柚葉は声を出して笑った。
「病院の先生に叱られる」
そう話す柚葉に永遠は毎日少しずつ食べれば大丈夫と笑った。

柚葉が声を出して心から笑ってくれるのが久しぶりで、永遠もうれしくなった。

「おいしい」
柚葉はもう一口チョコを自分の口に入れた。
そして永遠の口にもチョコを運ぶ。
「うまい!」
永遠がそう言うとふと柚葉が
「嘘。これ嫌いでしょ」
と永遠に話した。


その言葉に永遠が柚葉をまっすぐに見つめる。