「楽しみにしてたのに!」
うっかり赤ちゃんの性別を伝えてしまった永遠に柚葉はしばらく怒っていた。

「男の子か・・・」
しばらくして柚葉は微笑みながら水色のおもちゃと青い靴下を手にした。
「これ、買っていい?」
柚葉の言葉に永遠も微笑む。
「もちろん」
二人は寄り添いながら帰宅した。


帰宅してからすぐに柚葉は名付けの本を手にしていた。
性別が分かる前に買ったこの本には男の子と女の子の名前が載っている。
柚葉は男の子の名前のページを開きながら、いくつかの名前に丸を書いていた。