「今のところ柚葉の体にも何も以上はありませんが今までの病気のこともありますから、2週間に一度受診して経過を見ていくようになります。」
「そう。無事に生まれることを願ってるわ」
「はい」
心配がないわけではない。でも今までいくつもの奇跡を起こしてきた柚葉なら大丈夫と柚葉の両親も思っていた。

「病院には俺が仕事の休みの日を利用して通院します。」
「なにかあったらまた、教えてね?」
「はい」
永遠は柚葉の両親の協力に感謝しながら自分でもできることをしながら柚葉をサポートしていこうと意気込んでいる。

その後柚葉の両親にもエコーを見せて四人で会話が盛り上がった。

永遠の両親も喜んでくれた。
ただ、永遠の父は柚葉には感づかれないようにしながらも心配そうだったことに永遠は気づいていた。元医者とすればいろいろなケースを知っている。脳障害を負っている患者の妊娠のリスクも多かれ少なかれ知っている永遠の父は心配が募っていた。永遠もそんな父の姿に自分も安心しきってはならないと思っていた。