くっきりと二本のラインがあることを確認した永遠は柚葉の体を抱きしめた。

子供を持つことを考え、自然に任せようと決めた日から一年近く時間が立っていた。

治療薬として使っていた薬の作用で柚葉は子供が産めないかもしれないとあきらめかけていた矢先の出来事だった。

涙を流す柚葉を永遠は抱きしめ続けた。


柚葉も、永遠の子供が産めるかもしれないという希望に大きな感動を感じていた。



この先に待つ新しい試練の予感すらせず、二人は幸せの行方を想い未来への希望を膨らませていた。