結婚式の後、永遠は柚葉と二人で暮らすことにした。
柚葉のパニックもほとんど起きなくなり、記憶の混乱も減ってきている。
永遠の名前を忘れる日はなかった。

朝、身支度を整えてから柚葉を実家に送り、永遠が仕事から帰宅するときに柚葉の実家に迎えに行く。柚葉は実家にいるときに母から料理や家事を教えてもらっていた。

徐々に体力も戻り、食欲も戻りつつある柚葉は母との新しい時間を大切に過ごしていた。

永遠が夜勤の日は柚葉は実家に泊まる。

つねに柚葉は誰かと一緒にいる生活をしていた。