君の隣でみる夢

もしかしたら再び自分のことを忘れてしまうかもしれない。
自分の名前を柚葉が呼ぶたびに、これで最後かもしれないという恐怖が永遠を襲う。

それでも柚葉の前では笑っていようと決めている永遠は、どんな日でも柚葉に笑顔で伝えていた。「愛してる」と。

夜になると、パニックを起こすことが増えた。
大きな声で叫ぶこともあればしくしくと涙していることもある。
夜中に寝室からでて、放心状態で家の中を歩いていることもある。


柚葉の母は柚葉の部屋で一緒に寝るようになり、夜中の娘の状態に心配していた。
過呼吸を起こすときは永遠の名前が呼ばれる。