中学時代の仲間と共に永遠がコートの中で汗を流しながらボールを追いかける。
シュートを決め、柚葉を見ると柚葉は食い入るように見ていた。

永遠は懐かしい光景を思い出す。
中学時代のこと。高校の体育祭の時のこと。

そのひとつひとつが懐かしくてかみしめていた。

中学時代の仲間には全く普段運動していない仲間も、趣味でバスケットを続けている仲間もいた。
それでも久ぶりの仲間と共に汗を流す楽しさにどんどんと試合が白熱していた。

「・・・」
「柚葉?」
柚葉の母が隣に座る娘を見ると何やら口をしきりに動かしていた。