高校時代、夏子が柚葉の話を聞いていて一番の後悔は中学時代、自分の事故で永遠がバスケを辞めてしまったことだった。きっと柚葉が一番見たかった永遠の姿だと思った夏子は永遠にバスケをすることを提案した。

永遠は体育館に入ると柚葉に近づく。
「柚葉」
正面からゆっくりと柚葉に話しかけた。
「今日のためにみんな来てくれたんだ。懐かしいだろ?」
柚葉は永遠を見ている。今日はおびえている様子はない。
落ち着いている柚葉の様子に永遠は一安心していた。
「少し練習したんだ。でも、もううまくはないけど見てて」
永遠はそういうと柚葉の頭を撫でてバスケットコートへ向かった。