永遠は涙が溢れそうになるのをこらえた。隣には柚葉がいる。柚葉には悲しい顔を見せたくない。

その時、柚葉が永遠を見た。


永遠は笑顔を柚葉に向ける。


柚葉の想いにこたえたい。

柚葉への愛おしさがこみ上げて永遠は柚葉の手を握った。
「愛してるよ」
柚葉からの手紙の言葉を思い出す。
「手紙、ありがとう。新しい思い出、作ろうな」
永遠の中で何かが吹っ切れたような気がした。