「ねぇ、実は付き合ってるんでしょ?」
柚葉はクラスメイトから質問攻めにされていた。
「やっぱり付き合ってるんじゃん」
「付き合ってないよ」
「でもあの支え方とか過保護っぷりは愛でしょ~」
友達からの冷やかしに柚葉は照れながら答える。でも心の中で本当に付き合えたらよかったけど・・・と思ってしまう自分がいた。
「永遠君て本当にかっこいいよね。背も高くてスタイルもいいし。あのぶっきらぼうな感じがドSさ出てて最高だよね」
「そうかな」
「柚葉が彼女じゃないなら脈ありってことだよね~私がんばろうかな」
そんな話題で盛り上がっていると柚葉の携帯が鳴った。
『階段は一人で降りないこと。体育は今日は見学にすること。』
と永遠からメールが来た。
『はーーーーーーーーーい!』
と柚葉が返事を送信するとすぐに再び携帯が鳴る。
『怒』
その返事に思わず笑ってしまう柚葉だった。