君の隣でみる夢

永遠は自分に頭を下げる柚葉の父を止めた。
「やめてください」
「でも、頼む。永遠君が今の私たちの唯一の希望なんだ。」
「重荷なんて思っていません。俺がそばにいたいんです。」
永遠の言葉に柚葉の父は目を真っ赤にして涙をためていた。



少しして病室からの柚葉の叫び声で永遠は病室に飛び込んだ。
入ってから着替えをしていたことに気が付く。

「すみません」
慌てて個室を出ようとする永遠を柚葉の母が止めた。
「永遠君」
「はい」
柚葉は着替えは何とか済んでいて眠くなる注射を打たれるのを怖がりうずくまっていた。