君の隣でみる夢

永遠は柚葉の両手を自分の手で包み込む。
「柚葉、大丈夫。大丈夫。」
そう繰り返し伝える。
「一緒に行こう。」
永遠が車から降りて柚葉に手を差し出すと柚葉はゆっくりとその手を取って車から降りた。

足ががくがくと震えている柚葉の腰に手をまわして支えながら永遠は病院へ入っていった。

検査の最中も永遠は柚葉にずっと寄り添っていた。
血液検査や簡単な知能検査を手術後、柚葉は初めて行うことができた。