永遠は柚葉の体を後ろから抱きしめるように支えながら食事を柚葉の口元に運び続けた。


永遠の体温の心地よさと疲れに柚葉が眠ってしまうと柚葉の母は今までで一番食事をとってくれたと喜び食器を下げた。

「永遠君も食べて?おかゆだけど。ごめんね。」
「いえ。」
柚葉の口に食事を運ぶのに必死で自分の分をほとんど食べていなかった永遠が柚葉をベッドに寝かせると、ふと柚葉が目を開けた。

隣に立っていた永遠に手を伸ばす。

その手を永遠が握り返そうとすると柚葉はまるで違うとでもいうかのように手を離した。
「ん?どうした?」
永遠が顔を近づけると柚葉は伸ばしていた自分の手を永遠の口に持っていく。