「俺を思い出さなくてもいい。柚葉が俺を忘れても俺が覚えてるからさ。今こうして生きて隣にいてくれてるんだもんな。それでいいんだ。なぁ、柚葉、俺決めたよ。柚葉のそば、俺はもう離れない。ずっとそばにいる。だからもう一度、柚葉に笑ってほしいんだ。」
そう言って永遠は柚葉に微笑みかける。


柚葉はぼーっと永遠の顔を見る。

その顔は笑顔も悲しみも痛みも何も浮かんでいない。



それでも永遠は微笑みかける。
やっと隣にいられる。いま一緒にいる時間を大切にしようと決めた。