言葉のないまま二人は高校までつくと近くの公園のベンチに座った。

まだ柚葉の体力は戻っていない。

公園のベンチで永遠は水の入ったペットボトルの蓋を開けて柚葉に渡した。
柚葉は首を横に振る。
「少しでいいから」
ゆっくり言葉にすると柚葉にもう一度ペットボトルを渡す。
柚葉は少しだけ口をつけた。
「えらい」
永遠はそう言って微笑む。

柚葉はぼーっと遠くを見ている。
そんな柚葉の横顔を見ながら永遠は話しかけた。