送り主は、もちろんひまわりさん。
俺が削除する前に、あのメッセージを見たのだろうか。
写真の右下に小さく表示される日付は――今日だ。
カラオケに行っているはずなのに、わざわざこの写真を撮りに行ってくれたのだろうか。
……顔も知らない俺のために。
今年の夏に、ひまわりさんが見せてくれて、心から感動したひまわり畑。
今日の写真は画面全体に雪が降り注いでおり、雪とひまわりが重なって見える光景はとても幻想的に見えた。
こんな寒い今も、ひまわりは力強くたくましく生きている――。
『ふ、う……』
力が抜けるように膝から床に崩れ落ち、がくんと落とした手の中のスマホにぽたぽたと大粒の涙が落ちた。
小さい頃からすべてを達観したような性格だったから、涙を流すような衝動を抱くことはなかった。
でも今、こんなにもかき乱されるほど胸が苦しい。


