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Takanasi Ema
✖️
Nagamine Yuuto

2人の甘くて切ない禁断の恋愛物語。

実はこのお話、実話です!!

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チリリリリン。部屋に鳴り響く目覚まし時計の音と共にスマホの画面には8時15分の文字。

「うわっまた寝坊したぁあ!!!」

私、小鳥遊愛茉(たかなしえま)
は中学三年生の15歳。
恋愛経験は全くなくてドジっ子で泣き虫で勉強も運動もあまり得意ではない…

急いで顔を洗って朝ごはんを食べてお弁当をつめて制服を着て駅まで走って電車に乗って学校に行く。いつも通り変わらない私の日常。

「ふぅギリギリセーフっ!」『あら小鳥遊さん?』「はい!あっ、五十嵐先生!どうしたんですか?」『どうしたんですか?じゃなくてもう始業式始まるわよ?』「始業式……あーーっ!そうだった今日は始業式あるんだった!ごめんなさい今行きます! !」

あーぁ…新学期早々ツいてない。

学校の敷地内にあるホールに1人とぼとぼと走りながら向かう私。中に入るともう生徒がぎっしり席に座っていた。3年C組…3年C組あっいた!
自分のクラスを見つけて出席番号順に座る。

意外と始業式はスムーズに進んで校長先生の紹介により新しい新任の先生達がゾロゾロ入ってくる

次々と可愛らしい先生やコワモテ顔の先生、
色んな先生が挨拶を終えていく中、次の先生がゆっくり歩いてきて教壇の前に立った。

スラッとした体格に暗めの髪色にくせっ毛
目も綺麗な二重で鼻筋が高くて小さめの唇。

「みなさん初めまして!古文を担当させていただきます長嶺(ながみね)です。みなさんと仲良くやっていけたらなと思っています。よろしくお願いします!」

キャー長嶺先生かっこいい〜♡イケメン〜♡
と周りの女子達から黄色い歓声教室に戻れば長嶺先生の話題ばっかりで
先生彼女いるかなー?えぇ好きになりそーとか
そんな女子達の会話が聞こえる。

でも長嶺先生たしかにかっこよかったかも…

なんて私の頭の中は長嶺先生のことでいっぱいで授業もいつもなら集中できるはずなのに
今日はなにひとつ頭に入ってこなかった。

夕方になり帰る支度をしていると

愛茉っ! 声をする方に振り返ると

あっ!凪沙ちゃんどうしたの?

この子は荻野凪沙(おぎのなぎさ)ちゃん。私とは真反対の性格でクラスのみんなから好かれててかわいくて優しくて私の親友。

部活終わったから一緒帰ろうよ!
あ、うん!いいよ帰ろ!

そして2人で仲良く並びながら帰る。

んでさぁ〜みんな部活の後輩も先輩も
長嶺先生かっこいいとか言っててさぁ?

“長嶺” その言葉を聞くと何故かドキドキするのと同時に顔が熱くなっていく。

えっ!ちょっと愛茉大丈夫?!顔、ものすんごく真っ赤だけど!え?どこかにぶつけた?!

あっいや全然!どこもぶつけてないよ!大丈夫!

そ、そう?ならいいんだけど。それでさぁみんな今長嶺ブーム来ちゃってて部活が大変なのよー

な、な長嶺先生そんなに人気なんだねっ?

人気ってゆーかモテてるのかな??

そ、そそそうだよねぇかっこいいもんねぇ!

え?なんでカタコト気味?まさか……

ハッ!とする私を見ながらニヤニヤしてる凪沙ちゃん。しまった…!私、分かりやすすぎぃい

愛茉、長嶺先生のこと好きなんでしょ?