和巳が運転する車で、お兄ちゃんと私は学校
---国立海皇学園(コクリツ カイオウ ガクエン)---へ行く。
校門で私はお兄ちゃんと別れなきゃいけない。

「じゃーな!気をつけろよ。」

「うんっ!じゃーね。」





教室まで歩いていくと、

「遅かったじゃない。ま、どーせ寝坊でしょうけど。」

親友であり、モデルの吾妻 雷歌(アヅマ ライカ)
が、話しかけてくる。

「おはよ。そうだね。寝坊した。」


「まあね。寝坊しないのがおかしいのよ。凰夏の場合。」

学校では、日向 凰夏と名乗っている。

この学校は、お金持ちの子や、芸能界の子が多い。

「らいちゃん。おうちゃん。おっはー!」

この子は、遠月 七彩(トオツキ ナナセ)

ハイテンションで常に明るい。

「おはよう。ななせ。今日も元気ね。」

「うん。いつもだよ?ちづるは?」

「そういえば、まだ見てない...。」

「はぁ はぁ はぁ。ち、遅刻!?」

「ギリギリセーフね。」

「雷歌ありがとう。あ、みんなおはよ。」

「うん。」

これが、最後の、夏目 智鶴(ナツメ チヅル)

みんな、私のことを救ってくれたんだ。

でもね、私にとってのHEROはこれから現れるんだぁ。