「オレの顔、知らなかったって言ってたけど...
名前はさすがに覚えてるよなぁ?」

し、知らない...

「知らないの?全く...。
天羽 桃和。数学教師。」

「天羽...?」

聞いた事あるよーな?ないよーな?

「オレの母親、デザイナーなんだ。
友達に大女優がいてさ。」

友達に大女優がいる...
お母さんのことかな?
天羽って、よく、服を持ってきてくれる人じゃん。

「小さい頃、オレも1人だった。夜になっても誰も帰ってこなくて。だから、凰夏の気持ちはわかる。
オレでよければ、話し相手になるし、
凰夏のことが知りたい。だって、担任なのに顔も覚えられてなかったんだから。」

最後のは、厭味だな...。

「話し相手って?私は、雷歌達と話したい。」

「オレとだ。お前のこと知りたい。
数学も教えてやる。」

そう言うと、コッチに顔を近づけて。
ただでさえ顔が整ってるんだから、近づかないでよ。
耳元で囁いた。

「いいの?みんなに言っちゃっても...凰夏が、ホントは...」

まさか...知って!!

「...レズだってこと言っちゃうよ??」

「はあ?頭だいじょーぶですかぁ?
誰が...!」

爆笑すんなし!!

「あ、あれ?違ったの?(*´罒`*)」

コイツ...!確信犯だ!ドSだ!

「男にはキョーミが無いのかと思って...。(〃艸〃)」

キョーミないけどさー。やっぱ、(#^∀^)ウゼェ

「先生は、なんの話がしたいんですか?」

「うーん...。そーだなぁ...。
寂しくないの?1人って。」

「兄がいるので寂しくないし。
和巳もいるし。
楽夢(ラム)いるし、、、(¬¸¬)ボソ」

やば。なんで、コイツに楽夢がいるって言わなきゃいけないんだろ。
*楽夢はネコฅ•ω•ฅです...*

「兄貴は納得できるが、、、
和巳は執事だろ?
じゃ、楽夢は?」

「聞いてたんですかっ!?」

「聞くもなにも、凰夏が話したじゃん。
めちゃ小さかったけど。」