話し始めようとした、先生を遮り...
「ま、待って!せ、先生はだいじょーぶなの?」
「なにが?」
口元緩んでる。絶対に、イジメようとしてる。
「そ、その。授業が。」
「今日1日。授業1個も無い。だから、話し相手くらいには
なれる...と思う。」
「そ。」
先生っぽくない。お嬢様である、私たちに媚びらない。
先生って、いつでも、ウチらの家が大事っぽかった。
だから、嫌いで、大っ嫌いだった。
でも、このヒトだけは違う。ホントの気持ちに気付いてくれた。なんでだろう?誰もわかろうとしてくれなかった。
「オレの話、途中だったんだけど...。」
「ご、ごめん。」
「ごめん?」
「ごめんなさい🙏どうぞ、続けてください。」
ほら。お嬢様だからって特別扱いしない。