数学準備室の先生だけの部屋だった。
*ここの学校は、先生たちに個別の部屋がある...


「入って。手短に終わらせたいでしょ?」

昨日と話し方が違う気がする...。

「話って...?」

「昨日の電話。もしかすると...って思ってかけたら
やっぱ、そうだった。まずは、ご両親は、あの時間でも
帰ってこないの?」

帰って...来るわけが、、、無い。仕事人間だからね。

「帰って来るわけが。帰ってきてたとしても、日付が変わってしまってからで。朝も早いから...。」

先生は、紅茶を置きながら、

「そうか...。凰夏は、寝てないのか?」

はぁ?寝てるに決まってんでしょ!

「え、、、?ちゃんと寝てますけど?」

「いや、“授業中”いつも寝てるから。ご両親がいないと眠れないのかと思って。」

コ、コイツ...完全な腹黒男だな。

「はなしってなんですか?」

「なんで、オレの授業で寝んの?
...わかりにくい?でもさ、寝てる割に、点数高いよな?」

和己に教えて貰ってるとは言いにくく...。

「つ、」

「つ?」

「...つまらないから。数学。
数字ばっかで。気持ち悪くなりそう。」

「は?数学がつまらない?
じゃ、点数が高いのは、どう説明する?(¬∀¬)
そっかー。カテキョがいたかぁ!」

「家庭教師なんて。鬱陶しいから、いない。
でも、克巳に、専属執事に教えて貰ってる。」

「執事ねぇ。じゃ、なんで、昨日オレを家にあげなかった?」

「よく...知らなかったから。顔も覚えて無かったし。」

コレは、ホント。こんなの雷歌が聞いたら、ぶっ倒れそうだけど...。

「ふっ。(^∇^)アハハハハ!」

先生でも、こんなに、笑うんだ---。
今までの先生とは違う...そう思った。

「時間やべーけど、体調不良ってことで、言ってあるから。
話したいことあるなら、いくらでも。聞くけど?」

根回しすんのはやっ!

「じゃ、オレからいくけど...」