「お千ちゃん、泣いてるの?」
いろんなことがフラッシュバックする。
あの頃
秀頼くんが申し訳なさそうに目を合わせてくれなかったのも
側室達がこぞって平伏したり謝罪したのも
こういうことだったのね…
今思えば何も知らないで良かった
今、あの頃に戻れと言われたら
私は狂ってしまうかもしれない
みっともなく我を忘れ怒り狂い側室達を追い出してしまうかも知れない
豊臣家にとって望まない方向に進んでしまうかも知れなかった
これからは…?
これからどうなるの?
だって
もう無理だよ
こんなにも好きで
こんなにも離れたくない
「大丈夫…?」
秀頼が心配そうに覗き込む。
「ごめんなさい…
私、なんか…嬉しくて…。
ずっと秀頼くんの本当のお嫁さんになりたいと思ってたから…」
「僕も嬉しいよ…」
「でも…口惜しくて…」
「……」
「側室たちが悪い訳じゃないし
応援したいのもほんとだし
秀頼くんが側室も大切にする人であって欲しいし
お世継ぎだって早くにできたに越したことはないって分かってる…
…でも
口惜しくて…
なんでそれが私じゃなかったんだろうって…
…悲しくて…
ごめん…
今更何言ってるんだろ、私…」
「ううん、そんな事ないよ」
「ごめん、見ないで
こんな醜い表情…」
千姫は顔を手で覆って泣いた。
秀頼は千姫の頭をなでながら優しく見つめる。
「僕も許して欲しいって思いながらも
嫉妬して欲しいとも思ってた。
こんなに僕のことを想ってくれてありがとう」
千姫はまだ顔を隠してる。
「笑った顔も泣いた顔も嫉妬した顔も全部好きだよ」
「…鼻水でぐしゃぐしゃになった顔も…?」
「あはは。ほんと、君は可愛いなぁ」
秀頼は再び千姫を抱きしめてキスをする。
「僕たちの時間は今、始まったばかりだ。
今までの分も取り返そう」
婚儀を結んで10年、初めて結ばれた2人は三日三晩寝所から出て来なかった。
いろんなことがフラッシュバックする。
あの頃
秀頼くんが申し訳なさそうに目を合わせてくれなかったのも
側室達がこぞって平伏したり謝罪したのも
こういうことだったのね…
今思えば何も知らないで良かった
今、あの頃に戻れと言われたら
私は狂ってしまうかもしれない
みっともなく我を忘れ怒り狂い側室達を追い出してしまうかも知れない
豊臣家にとって望まない方向に進んでしまうかも知れなかった
これからは…?
これからどうなるの?
だって
もう無理だよ
こんなにも好きで
こんなにも離れたくない
「大丈夫…?」
秀頼が心配そうに覗き込む。
「ごめんなさい…
私、なんか…嬉しくて…。
ずっと秀頼くんの本当のお嫁さんになりたいと思ってたから…」
「僕も嬉しいよ…」
「でも…口惜しくて…」
「……」
「側室たちが悪い訳じゃないし
応援したいのもほんとだし
秀頼くんが側室も大切にする人であって欲しいし
お世継ぎだって早くにできたに越したことはないって分かってる…
…でも
口惜しくて…
なんでそれが私じゃなかったんだろうって…
…悲しくて…
ごめん…
今更何言ってるんだろ、私…」
「ううん、そんな事ないよ」
「ごめん、見ないで
こんな醜い表情…」
千姫は顔を手で覆って泣いた。
秀頼は千姫の頭をなでながら優しく見つめる。
「僕も許して欲しいって思いながらも
嫉妬して欲しいとも思ってた。
こんなに僕のことを想ってくれてありがとう」
千姫はまだ顔を隠してる。
「笑った顔も泣いた顔も嫉妬した顔も全部好きだよ」
「…鼻水でぐしゃぐしゃになった顔も…?」
「あはは。ほんと、君は可愛いなぁ」
秀頼は再び千姫を抱きしめてキスをする。
「僕たちの時間は今、始まったばかりだ。
今までの分も取り返そう」
婚儀を結んで10年、初めて結ばれた2人は三日三晩寝所から出て来なかった。
