なになに?
今の話によると、キリルには王女様しかいなくて…
だけど、アルバートさんはこの国の王子様だから、キリルに婿入りすることは出来なくて、でも、シュリさんは、キリルのことを妹さんに任せて、オルリアンに嫁に来ても良いと思ってるってことだよね。
そうか、そういう事情があったのか。
でも、アルバートさんはそういうことだから結婚したくないっていうよりも、シュリさんのことをあんまり気に入ってないように思えるけど…それって、私の都合の良い思い込み?
「アルバート…私は、そなたたちの気持ちに任せる。
妹のテュラはしっかり者だから、あの者がキリルを守っていくだろう。
だから、心配はいらぬ。
私としては、とにかくそなたに早く妃を娶ってほしいのだ。」
「陛下…以前から申しております通り、私にとってシュリは妹のようなもの。
愛しさは感じますが、恋愛感情とはまた違ったものです。
なんせ、彼女が生まれた時から知っているのですよ。」
「それはそうだが、そういう者でも一緒に暮らせば、それなりの情というものはわいて来るものだ。
もちろん、他に想いを寄せる者がいるのなら、その者を娶れば良い。
よほど問題のある者でない限り、反対はせぬ。」
その時、アルバートさんと目が合った。
(えっ!?)
それは一瞬のことで、瞬きをしたらもう視線は外れてたけど…
それでも、私の鼓動は騒がしかった。
何、考えてるの?
私がお妃様になれるとでも…?
馬鹿みたい。
そんなこと、あるはずがないのに…
今の話によると、キリルには王女様しかいなくて…
だけど、アルバートさんはこの国の王子様だから、キリルに婿入りすることは出来なくて、でも、シュリさんは、キリルのことを妹さんに任せて、オルリアンに嫁に来ても良いと思ってるってことだよね。
そうか、そういう事情があったのか。
でも、アルバートさんはそういうことだから結婚したくないっていうよりも、シュリさんのことをあんまり気に入ってないように思えるけど…それって、私の都合の良い思い込み?
「アルバート…私は、そなたたちの気持ちに任せる。
妹のテュラはしっかり者だから、あの者がキリルを守っていくだろう。
だから、心配はいらぬ。
私としては、とにかくそなたに早く妃を娶ってほしいのだ。」
「陛下…以前から申しております通り、私にとってシュリは妹のようなもの。
愛しさは感じますが、恋愛感情とはまた違ったものです。
なんせ、彼女が生まれた時から知っているのですよ。」
「それはそうだが、そういう者でも一緒に暮らせば、それなりの情というものはわいて来るものだ。
もちろん、他に想いを寄せる者がいるのなら、その者を娶れば良い。
よほど問題のある者でない限り、反対はせぬ。」
その時、アルバートさんと目が合った。
(えっ!?)
それは一瞬のことで、瞬きをしたらもう視線は外れてたけど…
それでも、私の鼓動は騒がしかった。
何、考えてるの?
私がお妃様になれるとでも…?
馬鹿みたい。
そんなこと、あるはずがないのに…



