クローゼットに飛び込んだら、そこはイケメン天国(パラダイス)~これってもしやシンデレラストーリー!?

横になってもなかなか眠れなかった。
だから、お酒を飲んだ。
お酒はそんなに好きではなかったけれど、こっちに来てなりゆきで毎晩みたいに飲むようになった。
でも、だからといって強くなったわけではないから、そんなにたくさんは飲めない。
なのに、無理して飲んだせいか、意識は朦朧とするのにだんだん気分が悪くなって来て…



(助けて……)



「カンナ!どうした!?大丈夫なのか?」

夢の中で、私はアルバートさんに介抱されていた。



「アルバートさん…めちゃくちゃ気分が悪いんです。」

「飲みすぎたんだな。
大丈夫だ。すぐに良くなる。」

「アルバートさん…傍にいてくれますか?」

「あぁ、もちろんだ。」



具合は悪いけど、アルバートさんがいてくれることで私の気持ちは安定した。
そうだよ…
私は、やっぱりアルバートさんがいてくれないとだめなんだ。



「アルバートさん…ずっと離れないで……」