「異界の扉ということは…この円はどこか、こことは違う異界に繋がっているということか?」
「魔法にはいくつかの種類があり、そして、魔方陣にも同じようにいくつかの種類があるようです。
対となり、特定の異界と繋がっているものもあるようですし、ある人物を召喚するためだけのものもあるでしょう。」
「して、この円はそのどちらなのだ?」
「まだはっきりとは言えませんが、おそらく後者だと思われます。」
「それはなにゆえだ?」
「ジョシュアさんのお話によれば、魔方陣は異界からの者が来る前と後とでは様子が違っていたということでした。
最初はこのように焼け焦げたようにはなっていなかった、と。
つまり、異界の者を召喚したことにより、魔方陣はその魔力を失ったということだと思われます。
すなわち、この魔方陣もすでになんらかの魔法が発動し、今は、魔力を失った状態だと思われます。」
学者さんの話を聞きながら、私はだんだんと鼓動が速くなるのを感じてた。
学者さんの推測が正しければ、この魔方陣を使ったのは私だ。
私が召喚されたことによって、魔力を失ったってことになる。
(それじゃあ……!)
「あ。あの……」
「いつ頃使われたかはわかるのか?
どんなことに使われたかは?」
質問しようとした時、アルバートさんが同時に口を開いたから、私の質問はかき消されてしまった。
「魔法にはいくつかの種類があり、そして、魔方陣にも同じようにいくつかの種類があるようです。
対となり、特定の異界と繋がっているものもあるようですし、ある人物を召喚するためだけのものもあるでしょう。」
「して、この円はそのどちらなのだ?」
「まだはっきりとは言えませんが、おそらく後者だと思われます。」
「それはなにゆえだ?」
「ジョシュアさんのお話によれば、魔方陣は異界からの者が来る前と後とでは様子が違っていたということでした。
最初はこのように焼け焦げたようにはなっていなかった、と。
つまり、異界の者を召喚したことにより、魔方陣はその魔力を失ったということだと思われます。
すなわち、この魔方陣もすでになんらかの魔法が発動し、今は、魔力を失った状態だと思われます。」
学者さんの話を聞きながら、私はだんだんと鼓動が速くなるのを感じてた。
学者さんの推測が正しければ、この魔方陣を使ったのは私だ。
私が召喚されたことによって、魔力を失ったってことになる。
(それじゃあ……!)
「あ。あの……」
「いつ頃使われたかはわかるのか?
どんなことに使われたかは?」
質問しようとした時、アルバートさんが同時に口を開いたから、私の質問はかき消されてしまった。



