ん?

あれ、誰だ?

なんだか璃々が楽しそう、、、

面白くない。ムカつく。イライラする。

でも、感情剥き出しなんかガキだと思われるからしたくない。

あくまで冷静に、落ち着いていこう。


「璃々!」

名前を呼ぶとパアッと天使の笑顔をくれた。

そんな可愛い顔するなんて反則だよ。

怒れなくなるじゃん。

可愛いって本当、罪だよ?璃々。

「怜くん!わざわざありがとう。」

「いや、心配だし。そちらは?」

「あ、同期の谷田くん。一緒に待っててくれたの。」

「そう。ありがとうございました。じゃあ、失礼します」

「ありがとね。谷田くん、また明日。」

「うん、気をつけて。」

璃々の手を引いて足早にその場を離れた。

悟られたくない。

きっとあの男は璃々のこと、、、

俺を見る目でわかった。

あの男は要注意だな。

警戒心ゼロの璃々にどう分からせようか。