『………』

「………」

沈黙がかれこれ10分。

家に上げたのはいいもの、お茶を出してからずっと無言。


晴海くんは私と同じ学校、学年でつねに女の子が周りにいる。

それも、バッチリメイクのギャル系から黒髪ストレートの綺麗系、くるくるツインテの可愛い系まで。

晴海くんは色々なタイプの女の子から好かれる。

まさに王子さま。

実際、私も晴海くんの噂は時々耳にする。

そんな人と同居なんてしてるのがバレたら……刺される!!無理!!死ぬー!!

「……ぇ、ねぇ?」

『は、はい!』

急に話しかけられたもんだからびっくりした。

「あんま喋んない人?」

『へっ!?い、いや喋りますよ!?喋ります!!』

めちゃくちゃ動揺してしまった。

「じゃあ人見知り?」

『いや……あの、はるみって聞いたから……女の子だと思ってて……』

「あーね。男慣れしてない感じ?
ごめんねぇ?男で。でも、仲良くしてやって?」

そう言って晴海くんは私の頭に手を、置いた。

ボッ

顔が赤いのが自分でも分かる……

『さ、触らない出下さいっ』

「かわいー笑」


今日分かったこと。

晴海くんは結構S。

相手が恥ずかしがってるって分かってあの綺麗な顔でじーっと見つめてくる。

大丈夫かな……私と晴海くんの同居生活。