「凛那って料理上手いよな」 『そ、そんなことないよ。』 そう。全然そんなことない。 私はただレシピを見て作ってるだけだから。 でも、男の子の歩空くんが料理作れるのに私はレシピを見て作ってるなんて、なんか悔しい。 そう思ってさっき包丁で切ってしまった指を隠した。 事件が起こるのはこのあと。