いつものように、洗濯をしてご飯を作る

ただひたすら健太の帰りを待つ

健太が悪い訳じゃないのに一人だけ周りに取り残されて行くような気がして…

それが私を苛立てていた

何か趣味を持とうかなとも考えた

でも今まで何もしていなかった私には熱中することもなく、家の中に閉じこもってばかりいた

時計を何度も見ては溜め息

「遅いな…」

テーブルの上に並べられた晩ご飯を見つめていた

ここから見える夕焼けはすでに夜空になっていて、真っ暗な世界に変わっていた

食卓テーブルから離れ、ベランダから外を眺めていた

ずっと幼稚園で慌ただしく毎日を過ごしていたせいか、じっと家にいることが耐えられなくなっていた

「私のわがままなんだよね…」

そんなのわかってる

大好きな健太がいて、これ以上にないぐらい幸せなんだ

でもね、

一人の時間が多すぎて…

私は寂しかったんだ